山口銀行で融資を受ける!カードローン・フリーローン・目的ローンの特徴

山口銀行は山口県下関市竹崎町に本店を置く地方銀行で、東京都、大阪府、愛知県(名古屋市)、広島県、兵庫県(神戸市)、愛媛県、島根県(益田市)や中国や韓国にも店舗を展開しています。

山口銀行はカードローンやその他のローンも種類が豊富です。

この記事では山口銀行のカードローン「マイカードやまぐち君」「マイカードプレミアム」「ミニカードローン」で融資を受ける方法を中心に、フリーローンや目的ローンの融資情報もご紹介します。


<目次>

山口銀行3つのカードローンと特徴

山口銀行では次の3つのカードローンを扱っています。
・マイカードやまぐち君
・マイカードプレミアム
・ミニカードローン

この3つのカードローンの特徴をざっくりとご紹介します。

■マイカードやまぐち君
山口銀行のスタンダードなカードローンは「マイカードやまぐち君」で、専業主婦やパート・アルバイトでも申し込みができます。WEBで申し込みから契約まで完結することも可能。

■マイカードプレミアム
収入など一定以上の条件をクリアした方が、マイカードやまぐち君より有利な金利で融資を受けることができるカードローン。

■ミニカードローン
山口銀行ミニカードローンは、普通預金口座にローン機能をつけたもので、口座の残高が不足した時に自動で融資をしてくれるタイプ。

山口銀行「マイカードやまぐち君」

金利 年4.50%~年14.50%
借入限度額 30万円、50万円、70万円、100万円、150万円、200万円、250万円、300万円
※アルバイトやパートの方の極度額は30万円まで(電話確認済み)
申込資格 満20歳以上65歳以下で安定した収入がある方
担保・連帯保証人 不要
普通預金口座 必要

 

まずは山口銀行のスタンダードなカードローン商品である「マイカードやまぐち君」について詳しくご紹介します。

申し込みから融資までの流れは

①申し込み
②申し込みの確認の電話がかかってくる(翌日)
③必要書類の提示→審査→審査結果の連絡
④契約→ローンカードの発送・到着
⑤融資開始

という流れになっています。

マイカードやまぐち君は、申し込みから契約までWEBで完結できるタイプと、来店での契約をするタイプの2通りがあります。

WEBで申し込みから契約までを完結させるタイプは、山口銀行の普通預金口座とキャッシュカードを持っている必要があります。

マイカードやまぐち君の申し込み条件

来店契約型の場合

次の条件を全て満たす個人で保証会社の保証が得られる方
(1)申込時および契約時の年齢が満20歳以上65歳以下の方
(2)安定して継続した収入のある方

引用:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/mayyama/pdf/manual.pdf

電話で確認したところ、専業主婦の申し込みはできないとのことでした。
パートやアルバイトをしている方であれば申し込み可能です。

山口銀行の口座を持っていなくても申し込むことができますが、契約時には返済用口座として山口銀行の普通預金口座を開設する必要があります。

WEB完結型の場合

次の条件を全て満たす個人で保証会社の保証が得られる方
(1)申込時および契約時の年齢が満20歳以上65歳以下の方
(2)安定して継続した収入のある方
(パート、アルバイトの方は申し込みができます。専業主婦、年金生活者、事業者の方は申し込みができません。)
(3)山口銀行普通預金口座を持っている方
(4)氏名、住所、電話番号、勤め先等の現況が山口銀行への届け内容と相違がない方
(5)現在の住まいまたは勤務先の所在地が、山口銀行営業エリア内の方

引用:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/web_mycard/

もし、普通預金口座を作ったときと現在とで登録情報が変わっている場合は、先に登録情報の変更をしましょう。

いずれも書面による届け出が必要です。下記の持ち物を持って、山口銀行窓口へ届け出に行きましょう。当座口座を持っている方やマル優などを利用している方は別に持ち物が必要な場合がありますので、事前に確認してください。

■住所を変更する場合→届け印、通帳または証書、運転免許証など顔写真付の本人確認資料、個人番号が確認できる資料

■氏名を変更する場合→届け印、すべての取引口座の通帳および証書、キャッシュカード、戸籍謄(抄)本・運転免許証等、本人の個人番号が確認できる資料

住所変更であれば、山口銀行キャッシュコーナー備え付けのメールオーダーサービス用紙を使って届け出ることもできます。

メールオーダーサービス用紙は、電話(0120-153411)やネットで請求することもできます。

マイカードやまぐち君の金利

固定金利で4.5%、5.5%、8.5%、12.0%、14.5%のいずれかになります。

最高金利で考えても、大手銀行カードローン並みの金利ですので、金利が高いという印象はありません。

どの金利が適用されるかは、保証会社が決めることになるので、審査が終わった後でなければ知ることはできません。

審査の回答と一緒に、金利が何%になるかを知ることができます。

もし、金利が思っていたよりも高かったと思えば、その場で契約しないと断ることも可能です(電話確認済み)。

保証会社への手数料は金利に入っていますので、別で支払う必要はありません。

マイカードやまぐち君の申し込み方法

山口銀行に口座を持っている方(法令に基づく本人確認が完了している方)であれば、申し込みから契約まですべてをWEBで完結させることができます。

山口銀行に口座を持っていない方は、インターネット・FAX・郵送・店舗で申し込み可能です。(ただし、口座を持っていない方はインターネットで申し込んだとしても、契約時には必ず店舗に行く必要があり、同時に口座を開設しなくてはなりません。)

FAXや郵送で申し込む場合には、メールオーダーで申込用紙を請求することができます。

マイカードやまぐち君の必要書類

・本人確認資料(免許証またはパスポート)
・所得証明書

保証会社の審査の前に、本人確認資料を提示する必要があります。

アップロードによる必要書類の提出は対応しておらず、山口銀行の窓口へ直接持っていくか、郵送かFAXでの提示をすることになるとのことでした(電話確認済み)。

本人確認がとれないと、審査には進むことができません。

マイカードやまぐち君の審査に早く進むためには、早く本人確認を済ませるようにしたいので、時間の都合がつくのであれば窓口へ行くか、自宅やコンビニからFAXで送るのがおすすめです。

担保・保証人・保証会社

マイカードやまぐち君は、保証人や担保なしで借りることのできるカードローンです。

そのかわり、保証会社が保証をすることになります。

保証会社は、エム・ユー信用保証株式会社です。聞いたことがない方もいると思いますが、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の会社で、山口銀行含め25社ほどの銀行の保証業務を行っています。

マイカードやまぐち君で融資を受ける方法

マイカードやまぐち君の契約完了後5日ほどでローン専用カードが自宅に届きますので、ローン専用カードを使ってATMからお金を引き出すかたちで融資を受けます。
ローン専用カードが届くまでに振込などで融資をしてもらうことはできないか?山口銀行に電話で確認したところ、振込には対応していないとのことでした。

ATMは、山口銀行のATM、もみじ銀行、北九州銀行、ゆうちょ銀行、イオン銀行といった提携している銀行のATM、YSネットサービスATM(西中国信用金庫、萩山口信用金庫、東山口信用金庫)、コンビニATM(セブン銀行、E・net、ローソンATM)が利用できます。

時間帯によっては手数料がかかる場合もあります。

手数料は法令で決められた上限となっており、借り入れの金額が1万円以下なら108円、1万円を超えていたら216円となっています。

提携金融機関が発行する利用明細に記載されるATM利用手数料と実際に負担するATM利用手数料とが異なる場合がありますが、差額を山口銀行が負担してくれているためです。

実際に負担したATM利用手数料は記帳した通帳で確認できます。

マイカードやまぐち君の返済方法・返済日・返済額

元利定額リボルビング方式(いわゆる残高スライド方式)というカードローンでよく使われる返済方法になっています。毎月1日に、前月末日の借り入れ残高に応じて一定金額を返済します。

毎月の約定返済は、返済用口座から自動で引き落とされるので、ATMに入金しに行ったり、自分で振込をするといった手間はありません。

もし、繰り上げ返済(随時返済や任意返済ともいう)をする場合にはATMからカードローン口座へ直接入金することになります。

繰り上げ返済の手数料は無料なので、余裕ができたらこまめに繰り上げ返済をすることをおすすめします。ただし、繰り上げ返済をしても、毎月1日の約定返済には引き落としがあります。

約定返済にプラスアルファで行う返済と捉えておきましょう。

マイカードやまぐち君の返済額

前月末日の利用残高 返済額
1万円未満 前月末残高+利息額
1万円以上50万円以下 1万円
50万円超100万円以下 2万円
100万円超200万円以下 3万円
200万円超300万円以下 4万円

 

残高が1万円以上ある場合の最小約定返済額は1万円です。最小の約定返済額は、とても低いところでは1000円、平均的には5000円前後といった金額なので、マイカードやまぐち君の約定返済額は高いほうだといえます。

利用残高が1万円以上ある場合最低でも1万円の返済を毎月しなくてはならないので、月々の返済負担を考えると申し込みを尻込みしてしまうかもしれません。

毎月1万円の返済が厳しいと思うのであれば、マイカードやまぐち君の利用はおすすめできません。

しかし、毎月の返済額が高いぶん早く完済できるというメリットもあります。

残高スライド方式で返済するカードのデメリットとして、返済が長期化して支払う利息も結果的に多くなってしまうということが挙げられますが、約定返済額が高いことによって返済期間を短縮することができデメリットをカバーしていると捉えることもできます。

マイカードやまぐち君の在籍確認や郵便物について

お金を借りることを会社や家族に知られたくないという方にとって、在籍確認の電話や自宅への郵便物の有無は気になるところだと思います。

この2点について電話で確認してみました。

在籍確認の電話はない

在籍確認の電話があるかどうか?山口銀行に尋ねてみたところ、在籍確認の電話は基本的には行わないそうです。

「通常、よっぽどしない」とのことでしたので、何か怪しい点などがなければ在籍確認をされることはないでしょう。

お金を借りるということを絶対に会社に知られたくないという方にとってはありがたいですね。

郵便物は絶対に届く

「郵便物を一切届かないようにしてほしい」という方もけっこうな頻度でおられるとのことでした。しかし、山口銀行はどのローンであっても、利用明細書や利息計算書は必ず自宅に届くということでした。

もちろん、外から見てカードローンの利用明細や利息計算書とはわかるような状態ではなく、圧着はがきなどで送られてくるとのことでした。「そのあたりはうまくやっていただければ…(笑)」と対応してくださいました。

郵便配達される時間帯に、家族が仕事や学校でおらず、家には自分だけいるという方なら、家族の目に触れる前にポストから抜くということもできるので、案外パートやアルバイトで働いている主婦(主夫)の方はうまくやれるかもしれません。

反対に、配偶者が専業主婦(主夫)などでずっと家にいて郵便物を取るのも配偶者という状況で黙ってお金を借りるという場合は、定期的に銀行から届く郵便物を不審に思われたり、
万が一なにかの間違いで開封されてしまいバレるということも十分ありえます。

マイカードやまぐち君で融資を受けるメリットとデメリット

マイカードやまぐち君のメリットとデメリットを挙げてみましょう。

<メリット>
■パートやアルバイトでも申し込み可能
■在籍確認がない
■融資可能なATMが多い

<デメリット>
■口座の開設が必要
■書類のアップロードに対応していない
■専業主婦の融資は不可
■自宅に郵便物が届く
■申し込みから融資までに時間がかかる

デメリットが多いように思えますが、山口銀行の口座をすでに持っていたり、店舗が近くにある人にとっては問題にならないかもしれません。

在籍確認は必ず行うというカードローンや、保証会社次第なので在籍確認があるかないかはわからないというカードローンが多い中、「よっぽどない」と言ってくれる銀行カードローンはなかなかないのではないでしょうか。

すでに山口銀行に口座を持っている方で、会社だけには絶対にバレたくないと思っている方にはおすすめのカードローンです。

反対に、時間的な余裕が無い方には向かないカードローンだと思います。

山口銀行「マイカードプレミアム」

金利 年2.85%~年11.25%
融資限度額 100万円~1,000万円
担保・連帯保証人 不要
申込資格 ・20歳以上60歳以下で年収400万円以上の方。
・勤続年数3年以上の方。

 

山口銀行「マイカードプレミアム」は、マイカードやまぐち君よりもお得な金利で融資を受けられるカードローンです。

マイカードやまぐち君と何が違うのか、解説していきます。

マイカードプレミアムは申し込み条件が少し厳しい

次の条件を全て満たす個人で保証会社の保証が得られる方
(1)申込時および契約時の年齢が満20歳以上60歳以下で安定して継続した収入のある方
(2)勤続(営業)年数が3年以上の方
(3)年収が400万円以上の方
(4)申込時点で山口銀行借り入れにおいて延滞がない方

引用:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/premium/pdf/manual.pdf

延滞がないというのは、どんなカードローンを利用するにしても当然の事項ですが、勤続年数や年収について条件があるのがやや厳しいと感じるところです。

マイカードプレミアムの融資限度額は年収によって決まる

山口銀行「マイカードプレミアム」は、年収によって申し込める貸越契約額の上限が決まっています。

貸越契約額 年収
100万円 年収400万円以上の方
150万円 年収400万円以上の方
200万円 年収400万円以上の方
250万円 年収500万円以上の方
300万円 年収600万円以上の方
400万円 年収800万円以上の方
500万円 年収1,000万円以上の方

 

年収が1,000万円以上あれば絶対に500万円の枠をもらえるというわけではなく、審査によって決まります。

また、利用中に貸越契約額の範囲内で、利用可能額が減らされたり増やされたりすることもあります。

これはどういうことかというと、貸越契約額が300万円だとして、300万円まで借りることのできる契約をしたものの、実際に利用できる限度額が280万円に設定されたり、返済の実績ができれば契約額めいっぱいの300万円に設定されるということもあるということです。

銀行としては、きちんと返済してもらえる人にはたくさん貸して利息を取ったほうが利益に繋がりますが、最初から契約額の最高額を融資して返ってこなかったら大きな損をすることになります。

そこで、貸越契約額というたくさん融資できる契約を最初にしておき、その中ではじめは利用可能額を少なく設定して貸し、きちんと返済してくれるお客さんであるかどうかを見極めます。

もし、返済が滞れば貸越契約額が300万円でも、利用可能額は10万円に減らされてしまうかもしれませんし、最初は10万の利用可能額に設定されていても、返済をきちんとくりかえしていけば貸越契約額いっぱいまで借りれるようになることもあります。

マイカードプレミアムの返済方法や返済日

定例返済として毎月1日に口座から引き落としされるのですが、返済額は貸越契約額に応じた金額になります。マイカードプレミアムは繰り上げ返済も可能です。

貸越契約額 返済額
100万円 2万円
150万円 3万円
200万円 4万円
250万円 4万円
300万円 5万円
400万円 6万円
500万円 7万円

 

最低でも毎月2万円の返済があります。山口銀行マイカードプレミアムは、決して低い約定返済額ではないので、延滞せずに返済できそうかどうかよく考えてみましょう。

マイカードプレミアムで融資を受けるメリットとデメリット

マイカードやまぐち君と比べたときのメリットやデメリットを考えてみました。

使えるATMなどはマイカードやまぐち君と変わりなく、借り入れや返済の利便性についてはマイカードプレミアムだからより良い・悪いといったことはなさそうです。

<メリット>
■金利が低め

<デメリット>
■申し込みの条件がやや厳しい
■約定返済額が高い
■WEB完結での手続きはできない

マイカードやまぐち君よりも低金利で融資を受けられるので、年収などの属性に自信がある方はマイカードプレミアムに申し込むのもよいでしょう。

ただし、約定返済額は貸越契約額によって決まっていることに注意しなくてはなりません。もし、100万円の貸越契約額だったとして、借り入れ残高が50万円以下に減っていったとしても約定返済額は2万円のままです。

毎月の家計に返済できるだけの余力があるかどうかをよく検討しましょう。

低い金利で融資を受けるということを重視したいのであれば、次に紹介するミニカードローンや、フリーローン、目的によっては目的ローンを検討してみてもよいでしょう。

山口銀行「ミニカードローン」

金利 年10.5%(固定金利・保証料含む)
融資限度額 10万円、20万円、30万円、50万円
担保・連帯保証人 不要

 

山口銀行「ミニカードローン」は、普通預金の口座にローンの機能をつける商品になります。

普通預金の残高がゼロになると、通常はお金を引き出したり引き落としに対応できなくなりますが、ミニカードローンを契約しておくと限度額まではお金を引き出したり、公共料金等の引き落としに対応できます。

普通口座預金がマイナスになるという点で、マイカードやまぐち君やマイカードプレミアムとは少し性質が異なりますが、魅力も多い商品なのでご紹介していきます。

ミニカードローンの申し込みから融資までの流れ

電話で流れを確認したところ、マイカードやまぐち君とほぼ同じとのことでした。

①申し込み
②申し込みの確認の電話がかかってくる(翌日)
③必要書類の提示
④審査
⑤審査結果の連絡
⑥契約
⑦融資開始

必要書類は運転免許証等の本人確認資料のみです。

マイカードやまぐち君と異なるのは、契約と融資開始のタイミングです。

マイカードやまぐち君の場合、契約後にローンカードの到着を待つ必要がありましたが、ミニカードローンは契約の書類を提出し、銀行員の方が利用開始の操作を行うと融資を受けることができるようになります。

そのため、早く融資を受けたい場合は午前中に店舗へ行って契約をし、銀行員の方に利用開始の手続きをしてもらえばその日に融資を受けることができるようになります。

銀行の窓口が終了するギリギリの時間ではなく、午前中など余裕をもって山口銀行に来店すれば、ほぼその日に利用できるようになるようですが、混雑状況などにもよるので、事前に電話でミニカードローンの契約に行くということを伝えてから行くとよりスムーズで確実とのことでした。

ミニカードローンの申し込み条件

現在住んでいる住所か勤務先の所在地が山口銀行本支店の営業区域内の方で保証会社の保証が得られる方が申し込み可能です。

(1)申込時および契約時の年齢が満20歳以上72歳以下で安定して継続した収入のある

(2)山口銀行のキャッシュカード(キャッシュ/クレジット一体型のワイエムカードを含
みます)を所有されている方
(3)次の取引条件のうちいずれかに該当されている方
・給与振込もしくは年金自動受取を利用している方
・定期性預金の残高が30万円以上の方
・5大公共料金(ガス、水道、電気、電話、NHK)のうち、2種類以上自動振替
を利用している方
・積立性定期預金の毎月預入額が5千円以上の方
・山口銀行で住宅ローンまたは住宅金融支援機構を利用している方
(4)貸越契約額50万円の場合は、さらに次の条件に該当する必要があります。
・申込時および契約時の年齢が満20歳以上65歳以下の方
・ミニカードローン契約後、2年以上経過されている方
・山口銀行で給与振込(毎月10万円以上)を6ヵ月以上利用している方
・個人事業主の方の場合は、前年の所得が200万円以上ある方

引用:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/mini/pdf/manual.pdf

(1)や(2)の条件に該当する方は多いと思いますが、(3)や(4)の条件に該当するには、山口銀行を自分のメインの銀行として利用している方でなければ難しいのではないでしょうか。

ミニカードローンで融資を受ける方法

普通口座のキャッシュカードを使ってATMで引き出します。普通預金口座に預金残高が黒字であるばあいはその部分から引き出されますが、預金残高を超えて引き出す部分がミニカードローンでの融資となります。

例えば、普通口座に30,000円の預金があったとします。ATMで50,000円を引き出すと、30,000円は普通口座の預金から20,000円はミニカードローンの融資からという内訳で引き出すことができ、口座の残高は-20,000円となります。

公共利用金などの引き落としで口座に残高が不足した場合も、自動で融資を行ってくれるので、いざというときにも安心です。

ミニカードローンの返済方法

決まった日に引き落としなどがあるわけではなく、都度、口座に入れたお金が返済に充てられることになります。

自分の普通口座にATMで入金したり、振込を行うことで返済ができます。

たとえば、口座が-30,000円になっていたとして、50,000円を入金すると30,000円はミニカードローンの返済に充てられ、20,000円は口座に入った状態になります。

マイカードやまぐちくんのように月1回の約定返済日はないものの、マイナスのまま返済せずにいると、毎年2月と8月に利息計算されて利息分が引き落としされるのでマイナスぶんが増えるとのことでした。

ミニカードローンで融資を受けるメリット・デメリット

山口銀行ミニカードローンで融資を受けるメリットとデメリットをまとめました。

<メリット>
■金利が明確
■少額の融資を受けるのでも低金利
■決まった返済日がなく自由に返済できる
■キャッシュカードで融資を受けることができる

<デメリット>
■山口銀行をミニカードローン以外でも利用する必要がある
■融資限度額が低め
■普通預金残高が0円にならないと借りられない

金利も明確にわかっていて、少額の借り入れでも金利が高くないのが魅力的です。

また、キャッシュカードで借り入れを行うことができるので、ローン専用カードを持ちたくない方にもおすすめですし、ローンカードの到着を待つよりも早く融資を受けたいという方にも向いている商品だと思います。

ただし、山口銀行の普通預金口座を持ってるだけでなく、給与振込口座にしていたり、公共料金の引き落とし口座に指定していたり…と何かしらの形で山口銀行を利用していることが申し込みの条件となっています。

また、普通預金口座が0円の状態でなければ融資を受けることができないので、山口銀行の普通預金口座にお金を残しておきつつ、融資を受けることはできません。

すでに山口銀行をメインに利用している方や、これから山口銀行をメインで利用していこうと考えている方が、万が一お金が足りなくなったときに備えて契約しておくという使い方もよいと思います。

もし、低い金利で借りるということを一番重視しているのであれば、多目的ローンも検討してみてください。条件はあるものの、より低い金利で借りることが可能です。

山口銀行フリーローン「おまかせ!やまぐち君」

フリーローンは、必要な金額を決めて一回で借りることになります。

返済方法も、借り入れ残高や契約額に関わらず、毎月一定額を返済する元利均等返済方式となっています。

追加で融資を受けたいと思ったら、改めて申し込みをして審査をしてもらう必要がありますので、気軽に何回も借りられるというものではありません。

ただし、毎月の返済をするだけでも元金を計画的に減らしていけるという大きなメリットもあります。

山口銀行のフリーローンのメイン商品としては「おまかせ!やまぐち君」があります。

金利 年3.500%~年13.500%(保証料込み)
融資限度額 10万円以上500万円以内(1万円単位)
担保・連帯保証人 不要

※2019年4月現在

カードローンと同様に来店契約型とWEB完結型があります。
おおまかにいうと、

・口座をもっていない
・ボーナス払いを希望する
・300万円を超える金額(パートやアルバイトなら30万円を超える金額)の融資を希望する
・事業者である

このどれかに当てはまるかたは来店契約型で手続きを進めていくことになります。

申し込みの条件や融資可能額など細かなところで違いがありますので、詳しく紹介していきます。

おまかせ!やまぐち君の申し込み条件

どちらも専業主婦の申し込みはできません。パートやアルバイトの方は申し込みが可能です。

WEB完結型は、事業者の方は申し込みができません。

事業者の方が山口銀行でフリーローンを利用したい場合は、より低金利で借りられる「多目的ローン」や事業者専用のローン「つかえる!やまぐち君」という商品もありますので、そちらを参考にしてください。

■来店契約型の場合
次の条件を全て満たす個人で保証会社の保証が得られる方
(1)申込時年齢が満20歳以上65歳以下で、最終返済時の年齢が満70歳以下の方
(2)定期収入のある方

引用:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/yamaguchikun/pdf/manual.pdf

■WEB完結型の場合
次の条件を全て満たす個人の方
(1)申込時年齢が満20歳以上65歳以下で、最終返済時の年齢が満70歳以下の方
(2)定期収入のある方(事業者の方は除く)
(3)保証会社の保証が得られる方
(4)当行普通預金口座をお持ちの方
(5)氏名、住所、電話番号、勤め先等の現況が当行へのお届け内容と相違がない方
(6)現行のお住まいまたは勤務先の所在地が当行営業エリア内の方

引用:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/web_free/

フリーローン おまかせ!やまぐち君の利用可能額

来店契約型 10万円~500万円(パート・アルバイトの方は70万円まで)
WEB完結型 10万円~300万円(パート・アルバイトの方は30万円まで)

 

来店型のほうが融資金額が多くなっており、どちらも1万年単位で融資してもらうことができます。

フリーローン おまかせ!やまぐち君の金利

フリーローン おまかせ!やまぐち君の金利は、来店契約型も、WEB完結型も固定金利です。

年3.500%~年13.500%(保証料込み)となっています。

最高金利を比較すると、カードローンやまぐち君よりはやや低い金利で借りることができますが、もっと低い金利で借りたいのであれば「多目的ローン」をおすすめします。

パートやアルバイトの方は利用できませんが、フリーローンのように様々な目的に使えるうえ、変動金利も選択できるので金利を抑えてとにかくお得に借りたいという方はのちほど紹介する「多目的ローン」についても目を通してみてください。

フリーローン おまかせ!やまぐち君の返済期間・返済方法

フリーローン おまかせ!やまぐち君の場合、毎月27日に返済用口座から引き落としがあり、元利均等返済での返済となります。

繰り上げ返済も可能ですが手数料が必要になります。手数料については次に詳しくご紹介します。

来店契約型の方であれば融資金額の50%以内で半年毎の増額返済も可能ですが、WEB完結型のほうはボーナス払いの利用はできません。

フリーローン おまかせ!やまぐち君の手数料

フリーローン おまかせ!やまぐち君の場合、繰り上げ返済や返済方法の変更時に手数料がかかります。

一部繰上返済をする場合は、最終期限繰り上げ方式か再計算方式かによってかかる手数料が異なります。

最終期限繰り上げ方式は、月々の返済額を変えずに返済期間を短縮する方式です。

再計算方式は、返済期間はそのままで、毎月の返済額を再計算してもらうことになります。

■繰上返済手数料
・期限前完済3,240円(うち消費税等240円)
・一部繰上返済(最終期限繰上方式)3,240円(うち消費税等240円)
・一部繰上返済(再計算方式)5,400円(うち消費税等400円)

■返済方法変更手数料5,400円(うち消費税等400円)

山口銀行「多目的ローン」

使いみちが確認でき、購入先などへ振込によって支払可能な資金であれば自由に使えるローンです。

他社の同様のローンの借換え資金にも使用することができます。

フリーローンとほぼ同じような感覚で利用することができるのにフリーローンよりも低金利なので、フリーローンを検討する前に検討したいローンです。

フリーローン来店型と同様、ネットなどでも申し込みは可能ですが、契約時に来店する必要があります。

返済方法や繰り上げ返済の手数料はフリーローンと同じですので、多目的ローンを選ぶことで金銭的な損をする可能性は低いです。

申し込みできる方の条件や、どのくらい金利がお得なのかについて解説していきます。

多目的ローンの申し込み条件

申込時年齢が満20歳以上75歳以下(完済時年齢が満80歳以下)の安定収入のある方で保証会社の保証が得られる方が対象です。

年金担保貸付のない年金収入のみの方は申し込むことができますが、パートやアルバイトの方は申し込みができません。

多目的ローンの必要書類

・本人確認書類(運転免許証またはパスポート)
・使いみちが確認できる書類
購入の場合:見積書、売買契約書、注文書など
借換えの場合:現在借り入れ中のローンの償還表(返済表)、現在のローン返済用口座の通帳、所得確認書類
・収入の確認できる資料(申し込み金額300万円超または年金収入のみの方)
給与所得者:公的所得証明書または源泉徴収票(社印があるもの)
法人代表者:公的所得証明書
個人事業者:納税証明書(その1、その2)、または税務署受領印のある確定申告書
年金受給者:年金振込通知書、年金送金通知書、年金額改定通知書、年金受取口座通帳、公的所得証明書のうちいずれか

参考:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/purpose/pdf/manual.pdf

借換の場合は、返済用口座で直近6ヶ月の返済状況を確認します。借り換えでない場合も、借り換えの場合もですが、他社からの借り入れの返済を延滞していると審査に落ちる可能性が非常に高いです。

どのローンにもいえることですが、借りる前に延滞は解消しておきましょう。

多目的ローンの借り入れ可能額

10万円以上500万円以内の範囲で1万円単位から借り入れ可能です。

ただし、借換えで利用する場合は、借換え対象ローンの残高以内が借り入れ可能額となります。また、年金収入のみの方は、10万円以上100万円以内での借り入れになります。

多目的ローンの融資期間(返済期間)・返済方法

6か月以上10年以内となっています。基本的には6か月単位で設定可能ですが、借換えの場合は1か月単位で設定可能です。ただし、借換えの場合には返済期間が借換え対象ローンの残存期間以内となります。期間の延長はできませんので注意してください。

返済方法は元利均等月賦返済です。融資金額の50%以内で半年毎の増額返済も可能です。

多目的ローンの金利

固定金利と変動金利から選ぶことができます。保証料はどちらも込みになっています。

固定金利 年5.200%~年6.400% 変動金利 年4.700%~年5.900%

 

使いみちを証明でき、購入先への振込での支払いがOKなのであれば、カードローンやフリーローンよりもお得な金利で借りることができます。

山口銀行 その他のフリーローン

山口銀行で扱っているその他のフリーローンをご紹介します。

特定の条件に当てはまっている方でなければ利用できないフリーローンなので、「こういう商品もあるよ」というご紹介だけさせていただきますね。

事業者向けの「つかえる!やまぐち君」は、事業性資金にも利用可能な珍しいローンです。ビジネスでの借り入れを希望している方は見逃さないでください。

フリーローン「おかえり!やまぐち君」

やまぐちUJIターンパスポートの交付を受けている方で、山口県への移住が確定している方が対象のフリーローンです。引っ越しの費用など自由に使うことができます。ネット申し込みも可能です。

限度額 10万円以上300万円以内(1万円単位)
金利 固定金利年3.300%~年13.300%(保証料込み)
返済期間 6ヵ月以上7年以内(6ヵ月単位)
公式サイト こちら

 

やまぎん多子世帯応援ローン

23歳未満の子どもが3人以上いる方が子育てに必要な資金を借りることができます。使途証明が必要ないので、子どもにかかる様々な費用に自由に使うことができます。

残念ながら、こちらのローンは店頭申込のみとなっており、ネット申し込みはできません。

もし、学費に使おうと考えているのなら、先により低金利な国の奨学金や学資ローン、銀行の学資ローンを検討したほうが賢明です。山口銀行の学資ローンについても後ほどご紹介しますので御覧ください。

限度額 10万円以上500万円以内(1万円単位)
金利 固定金利年3.300%~年13.300%(保証料込み)
返済期間 6ヵ月以上10年以内(6ヵ月単位)
公式サイト こちら

 

つかえる!やまぐち君

個人事業主・法人役員の方を対象とするローンです。フリーローンは、事業制資金に使うことができませんが、こちらのローンであれば事業性資金としても利用できます。ネット申し込みはできませんので、店頭かFAXでの融資申し込みとなります。

限度額 10万円以上300万円以内(1万円単位)
金利 固定金利年6.000%~年14.500%(保証料込み)
返済期間 6ヵ月以上7年以内
公式サイト こちら

 

山口銀行の目的ローン

山口銀行が扱っている目的ローンを一部ご紹介します。フリーローンのように、自由な使いみちの資金に…というわけにはいきませんが、借り入れた資金の利用目的や申し込みの条件に合えばお得な金利でお金を借りることができます。

マイカーローン

パートやアルバイトの方は利用できませんが、新入社員や就職の内定している方は利用可能です。

自動車や自動車関連部品の購入はもちろん、面所取得費や車検・修理にかかる費用にも利用できます。

自動車だけでなく、ロードバイクなど自転車に関わる費用にも使うことができます。
他社の自動車ローンの借り換えもOKです。

限度額 10万円以上1,000万円以内(1万円単位)
返済期間 6ヵ月以上10年以内(6ヵ月単位)
公式サイト こちら

 

借換えの場合は、10年から借換えローンの経過期間を引いた期間以内で1ヵ月単位で設定可能です。

就職が内定した方や、卒業後1年以内の新卒の方は、元金返済を最長6ヵ月据置き可能となっており、さらに据置期間は融資期間に含まれないようになっています。

元金据置ができるなど、就職が内定した方や新卒の方にやさしい内容になっていると思います。返済期間も最長で10年と十分な返済期間がとられているので、月々の返済の負担を軽くしたければ返済期間を長めにするということもできます。

パートやアルバイトの方は借りることができませんが、フリーローンやカードローン、多目的ローンよりもさらに低い金利で借りることが可能なので、車や自転車関連の費用であればマイカーローンを先に検討したほうがおすすめです。よりお得にお金が借りられるかもしれません。

学資ローン

20歳以上で定期的な収入があれば本人も申し込むことのできる学資ローンです。もちろん、中学生以上の学校に在学または入学予定の保護者の方も利用できます。

使いみちは、入学金、授業料、保護者であれば下宿代・生活費等の仕送り資金にも利用可能です。他金融機関等の教育ローンの借換にも使うことができます。

限度額:10万円以上500万円以内(1万円単位)が基本的な限度額になります。

ただし、入学先(在学先)が医学部・歯学部・薬学部・獣医学部・パイロット養成関連コースの方は、1,000万円以内まで借り入れ可能です。

その場合、借り入れ金額が500万円を超えると契約者の前年度税込み年収が500万円以上でないと借りれないので注意してください。

また、獣医学部・パイロット養成関連コースで、ご融資金額が500万円を超える部分については、学校などの支払先に振込みとなります。

返済期間:6か月以上15年以内で6か月単位で設定可能です。元金据置も可能ですが、据置期間は返済期間に含まれます。

入学先(在学先)が医学部・歯学部・薬学部・獣医学部の方は17年以内です。

借換の場合は、15年(医学系は17年)から借換対象ローンの経過期間をひいた期間以内で1か月単位から設定できます。

最長据置期間は4年9ヵ月(在学期間+入学前9ヵ月)となります。入学先(在学先)が医学部・歯学部・薬学部・獣医学部の方は6年9か月が最長据置期間です。

山口銀行との取引内容等、山口銀行所定の基準により金利が優遇される場合もあります。

また、山口県・広島県・福岡県の大学、短大、専門・専修学校に入学予定または在学中の子どもの保護者か本人であれば、山口銀行の取引内容での金利優遇事項に当てはまっていなくても、金利が優遇されます。最低金利は金利優遇が適用された場合の金利です。

子どもの教育費として親が借りる以外にも、本人も申込可能という点が特徴的です。社会人になってから、専門学校や大学院へ入学してより専門的な知識を深めるなど大人の本格的な学びにも利用できる学資ローンとなっています。

参考URL:https://www.yamaguchibank.co.jp/personal/borrow/school/pdf/manual.pdf

山口銀行の融資「まとめ」

みなさんの希望に合った山口銀行のローンはどれなのか、筆者なりにまとめてみました。
もちろん、細かなところで一長一短あるので、絶対にこの通りというわけではありませんが、検討する目安にしてみてください。

▼パートやアルバイトで借りたい方:フリーローン・カードローン
▼好きなタイミングで返済したい方:ミニカードローン
▼事業性資金を借りたい事業主の方:つかえる!やまぐち君
▼お得な金利で使いみち自由なお金を借りたい方:多目的ローン
▼車や自転車にかかる費用を借りたい方:マイカーローン
▼子どもや自分の教育資金を借りたい方:学資ローン

なるべく、目的ローンや多目的ローンを利用したほうが低い金利で借りられると思います。

カードローンやフリーローンを検討する前にチェックしてみてください。

山口銀行のローン商品のウィークポイントとしては、一般的にフリーローンより融資のスピードが早いといわれているカードローンであっても融資までにある程度の期間がかかるという点と利用明細などが自宅に届いてしまうというところだと思います。

今日中にお金が必要という方は、銀行では当日融資は行えないので消費者金融を利用しましょう。

郵便物については、教育ローンやマイカーローンなら家族にもオープンにしていて問題ないかもしれませんが、家族と同居していてカードローンやフリーローンでの借り入れを内緒にしたいと思っている方にとっては悩みどころだと思います。

銀行であっても自宅に郵便物が届かないところもありますので、そういった銀行や大手消費者金融、または個々の事情に対応してくれることの多い中小消費者金融を利用するのも手です。

今回、この記事を書くにあたり、電話で20分以上も山口銀行の方とお話しました。

質問の通話が長引くにもかかわらず、ひとつひとつの質問に正確かつ丁寧に答えてくださるのが印象的でした。

山口銀行は、親切に対応してくれる銀行なので、取引がある方やこれから山口銀行を利用していこうと考えている方は借り入れの相談にも親身にのってくれるのではないでしょうか。

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